怨霊バスター・破瑠魔外道 外伝 『千年蝦蟇法師@』


千年蝦蟇法師は・・・


こ ・ ん ・ な ・ カ ・ ン ・ ジ ・ ???


千年蝦蟇法師のイメージがイマイチ湧かない “アナタ” のために。。。



千年蝦蟇法師 “参考” 写真 DEATH ↓ (グロ注意 : 笑)

見たい人は・・・


『ハッスラーズ “ガマ大王”さん』 http://www.hustlehustle.com/free/fighters/?id=1091095996



【一言コメント】


気の弱い人、今現在体調不良の人は見ちゃだめょん、、、


うふふふふふ。。。





怨霊バスター・破瑠魔外道 外伝 『千年蝦蟇法師A』


千年蝦蟇法師は・・・


こ ・ ん ・ な ・ カ ・ ン ・ ジ ・ ???


千年蝦蟇法師のイメージがイマイチ湧かない “アナタ” のために。。。


千年蝦蟇法師 “参考” 写真は・・・↓



『山野草の写真』様のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/miniyaso_en0/4580709.html




【一言コメント】


大きさがいい感じかな・・・ネ。。。


うふふふふふ。。。






#91 『技は掛かった』の巻




「この千年蝦蟇法師様をどうする? フッ。 ヮハハハハハ。 ウ、ヮハハハハハ。 ウ、ヮハハハハ。 ワハハハ。 ワハハハ。 ワハハハ。 ワッ。 ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、・・・」


辺りを震撼させる大声で蝦蟇法師が笑っている。

その蝦蟇法師に外道がキッパリと言い切った。


「こうだ、こうする!!」(キリッ!!


瞬間、



(シュッ!!



外道は大きく真横に飛び退いた。

主戦場を移すために。

縮地法を使って・・・


それは、

蝦蟇法師の間合いから出るため、

加えて井戸の番人の眠っている場所から遠く離れるためだった。

これから起こるであろうと予想される蝦蟇法師との死闘に、

その大男の存在が邪魔だったからだ。

事ここに至った今、外道は直感していた。

この戦いは 『生か死か!?』 どちらか一方が死ぬまで続くに違いないと。

そのため出来るだけ身軽にして置きたかったのだ。

何時何時(いつ・なんどき)、再び蝦蟇法師がその大男を利用しないとも限らない。

よって、

戦いの場を別のフィールドに移したのだった。


そして、その外道の思惑通り、



(スゥ〜、ドサッ!!



一拍遅れて、蝦蟇法師が外道を追ってやって来た。

外道の腹部に付着している自らのエネルギー体に導かれ、その巨大な姿を外道の目前に現したのだ。

しかし、

最早その必要を感じなかったのだろう、今回は外道の懐に飛び込んでは来なかった。

だが、

近い!?

二人の距離は近過ぎる。

余りにも近過ぎる。


咄嗟(とっさ)に、



(シュッ!!



外道が大きく後ろへ大ジャンプした。

蝦蟇法師と充分な間合いを取るためにだ。



(スタン!!



外道が着地した。


今、

外道と蝦蟇法師の間は大凡(おおよそ)10メートル。

それがその時外道が直感した、対蝦蟇法師戦に必要な間合いだった。


それを見て、


「ホゥ」


蝦蟇法師が嬉しそうに言った。



(ワクワクワクワクワク・・・)



まるで今の状況全てを楽しんでいる、といった表情をしている。

本気モードに入った外道の姿を見て蟇法師は愉快だったのだ。


それには、

ホンのチョッと前に味わった興奮からまだ冷めてはいなかった事もあった。

自身もそんな事が出来る等と全く知らなかった実体化。

予想だにしなかった実体化。

それに成功した興奮から、未だ蝦蟇法師は冷めてはいなかった。

加えて、外道の本気モード。

だから、

蝦蟇法師はワクワク感丸出しだったのだ・・・その時。


そんな蝦蟇法師を尻目に、外道は素早く懐から五寸釘を取り出した。

即座にそれらに念を込め始めた。



(ニヤニヤニヤニヤニヤ・・・)



その様子を楽しそうにニヤニヤ笑いながら見つめる蝦蟇法師。

否、

大蝦蟇。


こ、これは不気味(ぶきみ)だ。


ニヤニヤ笑う大蝦蟇蛙(おお・がま・がえる)。


こ、この姿は見るに耐えない。


ぶ、不気味だ〜〜〜!!



だが、

そんな事にはお構いなし。

五寸釘に念を込める外道。


徐々に時は過ぎて行く。


そして、

終に、

技の準備が整った。

愈々(いよいよ)だ。

愈々、外道が仕掛ける。



(チラッ!!



外道は蝦蟇法師とその影を見た。

間違いなく影は出ている。

実体化したためにチャンと影は出ている。


外道は手にした五寸釘その全てに、既に念を込め終わっていた。

そして、

狙いを定めた。

チャンとそして確かに出ている蝦蟇法師の影に。



(ニヤニヤニヤニヤニヤ・・・)



相変わらず興奮した様子で、蝦蟇法師が外道の一挙手一投足を見ている。

相変わらずニヤニヤしながら外道の行動を見ている。

外道の行動全てを楽しんでいるかのように。


外道、既に準備は万端・・・何時でも OK

そして動いた。


「念法影留め!! キェ〜〜〜ィ!!


気合一閃、外道が大蝦蟇の影に手にした五寸釘を投げ付けた。



(ドスドスドスドスドス・・・)



五寸釘が影を捉(とら)えた。

大蝦蟇の影を。


即座に、


「ウンコラセ、ウンコラセ、ウンコラセ、・・・」


チッチャイ外道達が蝦蟇法師の影を縛る。

影の本体の動きを止めるために。


外道が言った。


「技は掛かった。 蝦蟇法師ょ。 お前はもう・・・動けない!!」(キリッ!!



(ニヤニヤニヤニヤニヤ・・・)



相変わらずニヤニヤ笑いで、余裕のヨッチャンこいてる大蝦蟇。


その不気味な姿をしっかりと見据(みす)えて、

百歩雀拳の構えに入る外道。


「スゥ〜〜〜。 フゥ〜〜〜。 ・・・」


外道の呼吸法が始まった。

百歩雀拳の呼吸法が。

狙う相手は勿論、



(ニヤニヤニヤニヤニヤ・・・)



まるでそんな技なんか平気の平左でアリンスょとばかり、全く構えようともせず相変わらず一人楽しそうにニヤニヤしながらそれを見つめる余裕のヨッチャン。

否、

蝦蟇法師。

否、

大蝦蟇。











だ。







つづく







#92 『頂点』の巻




外道は右脚を肩幅分後ろに引いた。

同時に、

両膝を少し曲げ、若干、腰を落としている。

両腕は、

右手掌(みぎて・てのひら)を上に向けて右腰迄引き、

左手掌を垂直に立て軽く前方に伸ばしている。


その状態で3回ユックリと息を吸い、ユックリと吐いた。


目は半眼だ。



(ゴゴゴゴゴゴ〜〜〜!!



外道の周りの空間が歪(ゆが)む。

まるで真夏の蜃気楼のように。



(グングングングングン〜〜〜!!



一回(ひとまわ)りも二回(ふたまわ)りも外道の体が大きくなって行く。

否、

大きくなったように感じられたといった方が正しい。

外道の増幅された “エネルギー” で。



(ビリビリビリビリビリ〜〜〜!!



大気が振動している。

外道の発する “気” に共振して。



(ビシビシビシビシビシ〜〜〜!!



やがて、

外道の発する気がその頂点に近づく。



(バリバリバリバリバリ〜〜〜!!



それは、

終に、

その頂点に達した。











そして・・・







つづく







#93 『命中!?』の巻




「ひゃっぽ!! じゃん!! けん!! 哈(ハ)ーーー!!


鋭い気合一閃、

終に外道が必殺の一撃を放った。

秘技・百歩雀拳だ。


瞬間、



(ピカッ!!



外道の指先が光る。



(バチバチバチバチバチーーー!!



それは、

エネルギーの波に変わり、外道の指先から放たれる。

まるで稲妻のように。


つぎにつぎにつぎに、



(ビキビキビキビキビキーーー!!



それは、

地を這うように進む、強大なうねりとなって。

まるで脈打つ高波のように。


さらにさらにさらに、



(バリバリバリバリバリーーー!!



それは、

そのまま一直線に大蝦蟇へと向かう、凄まじい速さで。

まるで獲物を襲うライオンのように。


そしてそしてそして、



(ドッ、カーーーン!!



ついについについに、


命中か!?


外道の百歩雀拳が大蝦蟇に命中か!?



(モクモクモクモクモク・・・)



一面、

炸裂煙(さくれつえん)が舞い上がる。

エネルギー波の引き起こした炸裂煙が。

外道の百歩雀拳の炸裂煙が。



(シューシューシューシューシュー・・・)



外道の手から体から、百歩雀拳を放った余韻が立ち上(のぼ)っている。



(ヒューヒューヒューヒューヒュー・・・)



少しずつ炸裂煙が薄らいで行く。

まだ、

その炸裂煙の中に大蝦蟇がいるかいないかハッキリしない。



(ヒューヒューヒューヒューヒュー・・・)



炸裂煙は益々薄らいで行く。

それは、

前方の景色が薄ボンヤリと見えるまでに。


でも、

まだだ。


まだ、

大蝦蟇の存在は確認出来ない。



(ヒュー、ヒュ、ヒ、・・・)



終に、

炸裂煙は消えた。


そして・・・


そこに・・・


大蝦蟇の姿は無い!!


全く無い!!


「勝った!!


この言葉が思わず外道の口を突いて出た。

外道は勝利を確信したのだ・・・その時。


それから体の力を抜き、

顔にホッと、安堵(あんど)の表情を浮かべ、

消えた大蝦蟇のいた位置に歩み寄ろうと、外道が一歩足を踏み出そうとした。

静かにユックリと、

そして満足そうに。


だが、


一歩前に出そうと右足を上げた、正に・・・











その瞬間・・・







つづく







#94 『勝ち誇った様子』の巻




「フッ。 フ、フフフフフフ。 ウッ。ハ、ハハハハハハ。 ウ、ヮハハハハハハ。 ワハハハ。 ワハハハ。 ワハハハ。 ワッ。 ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、・・・」


が、蝦蟇法師の高笑いだ!?


し、死んでない、死んでないぞー、蝦蟇法師はー!?


外道ー、蝦蟇法師はまだ死んでなんかいないぞー!?



(ドサッ!!



大蝦蟇が着地した・・・どこからともなく現れて。

それも大笑いこきながら・・・元いた場所に。

しかも・・・全くの無傷で。



(ゴクッ)



外道が生唾(なまつば)を飲み込んだ。

愕然(がくぜん)としている。

言葉を出せない。


無理もない。

勝利を確信したのが、たった今。

そしてこれはその直後。


そんな外道に、


「百歩雀拳破れたりー!!


大蝦蟇が勝ち誇った様子で言った。

特大ウーハーから出る重低音のような声で。

思わず耳を塞ぎたくなる程の声量で。


「影留めとやらもな。 フフフフフ・・・」


もう一言加えた。

鼻先三寸(はなさき・さんずん)でせせら笑いながら。


「ニマァ〜」


ってして。


自慢の技が破られ、

確信していた勝利を翻(ひるがえ)され、

これまでに受けた肉体的ダメージのため憔悴(しょうすい)し切っている外道を見下ろしながら、

大蝦蟇が嬉しそうに満足そうに笑った。


それは、


寒気がする程不気味な光景だった。











吐き気さえも伴う程の・・・







つづく







#95 『外道敗北か?』の巻




ナゼ百歩雀拳が破られたのか?


どうして影留めが効かなかったのか?




解説しよう。



そ、れ、は、


外道の捕らえた “影” は、蝦蟇法師本体の影ではなく、

蝦蟇法師のアストラル体の実体化した影だったから。

つまり、

蝦蟇法師が実体化を一時的に解き、元のアストラル体に戻れば影は消える。

とすれば、影留めという技は機能しない。

これにより影留めは破られた。


次に、


百歩雀拳だが、

知っての通りこの技はエネルギー技であり、

蝦蟇法師のアストラル体も又、純粋なエネルギーだ。

だから、

如何(いか)に強力な蝦蟇法師のアストラル体と言えども百歩雀拳をまともに食らえば一溜(ひとた)まりもない。

因(よ)って、

蝦蟇法師は一時的にその場を離れたのだった。

百歩雀拳をかわすために。

大きくジャンプして・・・真上に。




「どうだ外道。 これで分かったろぅ? ワレが神である事が」


「・・・」


外道は何も答えない。

それどころか、

眼(め)に生気がない。

外道の眼に生気が全く見られない。

虚(うつ)ろだ。


立ってはいるが、

脱力感で一杯だ。

両腕をダランと垂(た)らし、

生気のない眼をボンヤリと地面に向けている。

しかも、

眼の焦点が合ってない。


外道は信じられなかったのだ。

無敵の筈の百歩雀拳が・・・

最強必殺拳である筈の百歩雀拳が・・・

そう信じて疑わなかった百歩雀拳が・・・

まさか破られるとは、それもいとも簡単に。

それを受け入れる事が出来なかったのだ・・・その時。


「ブツブツ、ブツブツ、ブツブツ・・・ (バ、バカな・・そんなバカな・・百歩雀拳が・・俺の百歩雀拳が・・)」


小声で何か言っている。

外道が、聞き取れない位小さな声で何かブツブツ言っている。

何か分けの分からない事を小声でブツブツ言っている。


な、何だ外道、その姿は?


ど、どうした外道、どうしちゃったんだ?


諦(あきら)めたのか?


負けを認めるのか?


お、お前だけなんだぞ、そいつと戦えるのは!!


シッカリしろ、外道ー!!


諦めないでくれー!!











諦めるなーーー!!







つづく