「第一部」G 『ニンマリ』の巻

 

 

一度知ったら二度三度。

 

王妃は庭師にゾッコンです。

早漏短小の王と絶倫巨根(ギガチ○ポ)の庭師では勝負になりません。

王妃はもうメロメロです。

 

こうして王妃の、

夜は王様の 『3コスリ半』、

昼は庭師の 『ビッグ・マグナム』、

という二重の性生活が始まったのでした。

 

そうして何ヶ月か過ぎたある日。

とうとう王妃の生理が止まりました。

そうです、

妊娠です。

 

しか〜し、

 

「おめでとーございま〜〜〜す」

 

!?

 

素直に喜べ・・・ません。

 

ナゼか?

 

王と庭師。

どっちの子か分からないからです。

この時代、避妊用具はまだ作られてはいなかったのです。(つー事は、生中田氏ネ、生中田氏 : 作者)

 

もし、

 

生まれた子が庭師にそっくりだったら大事(おおごと)です。

浮気がばれてしまいます。

 

困った王妃は、何日も、何日も、何日も、何日も、何日も考えました。

考えて、考えて、考えて、考えて、考えて、考え抜いたある日。

 

「ピッ、コーーーーーン!!

 

閃(ひらめ)いちゃいました。

 

『そうだ!? 庭師を殺しちゃえばいいんだ!? な〜んだ、簡単じゃん。 悩んで損した』

 

アッサリです。

 

早速王妃は、裏から手を回して物取りの犯行に見せかけて庭師を殺しちゃいました。

その当時は、強盗殺人というのは日常茶飯事だったのです。

ですから誰もが、

 

「又か」

 

で、怪しむ者などだ〜れもいませんでした。

 

コレで王妃は一安心です。

 

『あの美味しい巨根はチョッともったいなかったヶど。 生んじゃったらこっちの物。 又、別の男をり漁りゃいいのょ』

 

「ウフフフフ」

 

ニンマリ。

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

「第一部」H 『運命の予言』の巻

 

 

やがて王妃は、それはそれは 『玉のように美しい』 女の子をお生みになりました。

 

!?

 

絵本などには書いてあります。

 

!?

 

それは嘘です。

 

生まれたばかりの赤ん坊はシワシワで、お世辞にも 『玉のように美しい』 とは言えません。

 

だーから〜、

 

『玉のように美しい』 → 『シワシワで土偶(どぐう)のような』

 

!?

 

正解です。

 

 

さて、

 

この 『いわゆる』 玉のように美しい女の子は 『タバサ』 と名付けられました。

タバサの誕生は城内のみならず国中の喜びでもありました。

そのため連日連夜、盛大な祝いの宴(うたげ)が催されたのです。

この子が年頃になり婿を迎えれば、王家は安泰だからです。

もっとも、

母親がアレなだけにチョッと心配ではありますが。

 

それはさておき、

今、まさに宴(えん)もたけなわです。

丁度、恒例の妖精達による 『運命の予言』 が始まりました。

今回は12人の妖精が選ばれたようです。

妖精達は次々に予言を始めました。

 

「タバサは、世にも稀な美しい女性になります」

 

「タバサは、天使のように優しい女性になります」

 

「タバサは、知性、教養、気品溢れる女性になります」

 

 

そして、

 

「タバサは、・・・」

 

最後の一人が予言を始めたその時です。

 

まぁ、大変!?

 

一天にわかに掻き曇り。

今回の妖精選びから外れた悪の妖精・セリーナがどこからともなく突然現れ、こう予言したのです。

 

「よくもアタシをムシしたね。

 

つー、まー、りー、・・・

 

『無視ーーー!! 無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視無視ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

 

したね。 だからアタシからのプレゼントだょ。 良〜く、お聞き。 姫は15歳の誕生日に糸つむぎの針に刺さって死ぬんだょ」

 

王様、王妃様を始め人々は皆、この不吉な予言に大いに驚き、大混乱です。

ミンナ嘆き悲しんでいます。

 

す、る、と、

 

まだタバサに祝福のプレゼントを終えていなかった最後の妖精・サマンサが人々の前に進み出て来ました。

そしてこう言ったのです。

 

「ワタシの力では、今の予言を完全に取り消す事は出来ません。 けれどもタバサは死にません。 永い眠りに就くだけです。 この眠りは100年は覚めないでしょう。 そしてこの眠りを解くのは、呪文ではなく王子様の口付けです。 そうです。 王子様の口付けだヶがこの眠りを解く事が出来るのです」

 

サマンサは 『セリーナの予言』 を取り消せなかったとはいえ、弱める事は出来たのです。

コレを聞いた王は、即座に 『糸つむぎ禁止令』 のおふれを出し、国中の糸つむぎ機を全て没収しちゃいました。

 

だからこれで安全。

 

!?

 

筈でした。

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

「第一部」I 『100年の眠り』の巻

 

 

月日は流れ、遂にタバサに15回目の誕生日が訪れました。

 

国中で誕生日の宴が催されています。

タバサはとても美しく成長していました。

数多くの貴公子達から求婚され、花束をプレゼントされています。

それらを受け取るタバサの姿が見えます。

嬉しそうな笑顔です。

乳もデカイです。

 

!?

 

チョッと腰なんかクネってして、愛嬌なんか振りまいちゃってます。

チョ、チョッとHっポイです。

否、

か、かなりHっポイです。

つーよっか、ムンムンです。

如何(どう)やらこの辺は、母親似のようです。

チョッと心配です。

 

そこへ、

 

突然、見知らぬ老婆が現れました。

手にはとても綺麗なバラの花束を持っています。

タバサへのプレゼントでした。

タバサは喜んでその花束を受け取りました。

 

しか〜し、

 

『ヌヌヌ!? ナ、ナント・・・!?

 

その花束の中には残っていない筈の、あの 『糸つむぎの針』 が仕込まれていたではあ〜りませヌか。

そうとは知らず、タバサはその針に刺されてしまいました。

そして予言通り深い眠りに就いてしまったのです。

実はその老婆は、15年前呪いの予言をしたあの悪の妖精・セリーナだったのです。

セリーナは全て没収した筈の糸つむぎの針を1本だけ隠し持っていたのでした。

 

「アハハハハハ、アハハハハハ、アハハハハハ、・・・」

 

セリーナが高笑いをしながらその場を立ち去って行きます。

それまでとは状況が一転してしまいました。

人々は皆、嘆き悲しんでいます。

 

そこに、

 

あの時、最後の予言でセリーナの呪いを弱めた善の妖精・サマンサが現れました。

凄〜くタイミング良くです。

これがふぃくしょんのいいトコです。(あ!? 忘れてた!? この物語はふぃくしょん death 。。。分かってくれてるとは思ふヶど・・・)

サマンサは眠りに就いたタバサを守るため、直ぐに例の予言の残りの妖精11人を呼び集めました。

サマンサを含めて12人の妖精達は、力を合わせて魔法を掛けました。

その魔法でお城の時間を止め、宮廷中の人々を100年の眠りに就かせたのです。

 

 

 

−−− ★ −−− ★ −−− ★ −−−

 

 

 

それから100年の時が流れました。

今では、そのお城は深い深〜い、それはそれは深い深〜い森に包まれています。

 

ある時。

 

その森に、近くの国の王子様が共の者達と一緒に狩りに訪れました。

王子はその名を 『ダーリン』 と言いました。

途中、ダーリンは共の者達と離れ離れになってしまいました。

そこにサマンサが現れます。

サマンサの突然の出現に、ダーリンは大いに驚きました。

実は、ダーリンと共の者達を引き離したのはサマンサだったのです。

そしてサマンサはダーリンに魔法を掛け 『眠れる森の美女タバサ』 の幻影を見せます。

ダーリンはタバサのあまりのHっポサ 否 美しさに心惹かれ、サマンサに導かれるままに城で眠るタバサのもとへと向かいます。

途中、セリーナ一味の邪魔が入りますが、サマンサの力を借りたダーリンは見事セリーナ一味を打ち倒し【注】、終にタバサの眠るお城にたどり着く事が出来たのでした。

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

【注】

 

 この戦いはスルーでオジャル。

 

 いつか、その内、気が向いたら・・・

 

 『ダーリン's vs セリーナ's

 

 を!?

 

 書く予定だから death 。。。

 

 『 X メン』 っぽく・・・