#1 『始まり、始まり』の巻

 

 

奥様の名前は〜〜〜

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タバサ

 

そしてぇ、

 

旦那様の名前は〜〜〜

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・奥村玄龍斎(おくむら・げんりゅうさい)

 

 

スゴク異常な二人は、

 

スゴク異常な恋をして、

 

スゴク異常な結婚をしました。

 

 

でも〜〜〜

 

唯一つマットウだったのは、

 

奥様は、

 

『女』 だったのです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一応

 

 

異常 否 以上

 

 ・

 

 ・

 

 ・

 

 ・ 

 

 ・

 

ナンチャッテ

 

 

 

 

 

#2 『亡霊のような人影』の巻

 

 

人夫A 「この岩っこ、邪魔だけんどどうすべー」

 

人夫B 「やーっぱ、どかすっきゃなかんべー」

 

人夫C 「だどもょ〜。 なーんかスメ縄(しめ縄)みてぇなモン巻いてあっけど、大丈夫なんかのー、勝手にいずって」

 

人夫D 「んじゃ、おらがちょっくらガンバ(現場)監督さんに聞いて来るずら。 どすたらエエか」

 

人夫全員 「あぁ、そうすてけれ」

 

ここは、日本のとある地方の道路拡張工事現場。

途中、予定外の事が起こっていた。

工事に邪魔な大岩が出て来たのだ。

そのため、如何(いか)にも田舎からやって来たつー感じの作業員達が困惑している。

仕方なしに、人夫の一人が現場監督の指示を仰ぎに行く事になった。

 

人夫D 「監督さ〜ん。 ちょっくら見てほすぃもんがアンだけんど、こっつさ来てもらえんかのぅ」

 

「どないしなはった? な〜んか、問題でも?」

 

そう言いながら、人夫達とは対照的に関西人っポイ現場監督がやって来た。

 

人夫全員 「あぁ、コレ見てけれ」

 

現場監督 「コ、コレは・・・!?

 

人夫A 「コレ〜。 この岩、どすたらエエかのぅ」

 

現場監督 「コ、コレは。 コレはどけな、どけなアカンやろ」

 

人夫C 「すかす〜。 スメ縄みてーなモン巻いてあっけどエエんかのぅ。 勝手にいずって」

 

現場監督 「ウ〜ム」

 

人夫B 「やーっぱ、どかすっきゃなかんべー」

 

「・・・」

 

現場監督は一瞬、如何(どう)すべきか考えた。

しかし、即座に結論を下した。

 

「かまいまヘン、どけてもらいまヒョ。 ァテが許可しますョッテ」

 

人夫A 「すっかす、このでかさじゃのぅ。 おらの背丈とおんなずグライのおおきさじゃで、マンズおらタツだけじゃ無理だんべ」

 

人夫D 「おーい!! みんなー!! コッツさ来てー!! ちょっくら手ーかすてくんろー!!

 

人夫Dの呼びかけに応じ、他で作業していた人夫達が集まって来た。

総勢10人程。

そして、現場監督の指示の下10人掛かりで一斉に押しのける事になった。

 

「イッセー、のー、セ〜〜〜!!

 

岩は頑として動こうとはしない。

もう一度やってみた。

が、

同じだった。

岩は微動だもしない。

仕方がないので掘り起こす事に。

しかし、掘っても掘っても中々岩の底まで達する事が出来なかった。

2メートル近く掘ってからか、やっと底が見えて来た。

岩は予想以上の大きさだった。

もう一度、全員で押してみる事に。

今度は上手く行った。

 

 

(ゴロン)

 

 

岩は一回転して道の脇に転がった。

と、

その時。

 

その日は雲一つ無い晴天だったにもかかわらず、イキナリの落雷。

それもたったの一発だけ。

しかも落ちたのは人夫達の直近。

 

 

(ゴロゴロゴロ〜〜〜、ドッ、ヵーーーン!!!

 

 

凄まじい雷鳴だった。

まるで天をもツンザクカトさえ思われた。

そのあまりの大きさと突然の出来事に、ショックの余りそこで作業していた者達全員気絶してしまった。

そして次の瞬間。

そこに、

 

 

(もぁもぁもぁ・・・)

 

 

と。

 

ナ、ナント・・・

 

亡霊のような人影が3体、出現したではあ〜りませんか。

 

!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コ、コレは一体・・・!?

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

#3 『大魔王ロビン・バッドフェロー』の巻

 

 

「フゥ〜。 やっと出られた。 200年ぶりのシャバじゃー」

 

と、 『ロビン・バッドフェロー ( Robin Bad-fellow )』 が言った。

 

「チッッッ、キショウ。 や、やっとだぜ」

 

と、バッドフェローの息子 『ダミアン ( Damien )』 が。

 

「ホ〜〜〜ント、長かったわねェ」

 

と、娘 『タバサ ( Tabitha )』 が。

 

こ、この3人は一体?

 

 

 ★ ★ ★

 

 

コレは、今からさかのぼる事200年前の 『お・は・な・し』 である。

 

世界は、大魔王ロビン・バッドフェローとその手下の魔族によって征服されかけていた。

魔王軍は大天使ミカエル率いる天の軍隊をいとも簡単に打ち破り、天界・魔界を支配すると、いよいよその野望を人界即ち地球侵略へと向けたのである。

バッドフェロー一味は、西暦1809年1月1日午前0時に地球総攻撃を開始した。

そして、

 

「アッ!!」 

 

という間に世界中のほとんどをその手中に収め、残すは日本のみとなっていた。

バッドフェローは息子ダミアン、娘タバサ。

そして手下の 『堕天使ルシファー(サタン)』、 『巨神兵』、 『ドラキュラ伯爵』、 『狼男』、 『フランケンシュタイン』、 『透明人間』、 『ミイラ男』、 ・・・、etc.

を引きつれ、地球最後の地であった日本征服のため進撃を開始した。

 

全ての諸外国同様、江戸幕府はなす術無くこの魔族の手に落ちるかに見えた。

大魔王ロビン・バッドフェローが攻撃を開始して、わずか数分の出来事である。

江戸庶民達は、自分達が魔族の攻撃を受けているという自覚さえ持つ暇も無かった。

そして、

最早コレ迄。

 

!?

 

思われたその瞬間。

一人の 『ニッポン男児』 が、決然として立ち上がったのだった。

 

そぅ。

 

一人のニッポン男児が・・・

 

決然として・・・

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その男の名は・・・

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

 

#4 『その男・・・その名は』の巻

 

 

世界平和の為に決然として立ち上がった一人の男がいた。

 

その男・・・・その名は、第9992代目・奥村玄龍斎。

 

そぅ。

 

その男こそあの・・・我らが、

 

『奥村玄龍斎家持 (おくむら・げんりゅうさい・いえもち)』

 

その人なのであった。

 

奥村玄龍斎家持は、親友でライバルの 『小磯雲竹斎兼有 (こいそ・うんちくさい・かねあり)』、 執事の 『社門家崇 (しゃかど・いえすう)、家沙(いえすな)親子』 等の力を借り、

 

サタン軍を 『極大宇宙爆裂大逆噴射究極超悶絶亀甲縛り』 で。

巨神兵軍を 『アポーン・ハメハメ波』 で。

ドラキュラ軍を 『飯綱(いづな)落し』 で。

狼男軍を 『超絶・人狼抜刀牙(じんろう・ばっとうが)』 で。

フランケンシュタイン軍を 『ギャラクテクテカ・ビッグマグナム』 で。

等など。

 

それっぽい名前の技でことごとく打ち破って行った。

 

更に、世界中に散らばる魔王軍を 『奥村流幻術・深深秘秘密奥儀(じんじん・ひ・ひみつ・おうぎ)・反射衛星方術』 を放つ事により、日本にいながらにして全てアポンヌし、そのまま余勢を駆って魔界に攻め込むや、一気に大魔王ロビン・バッドフェロー、悪魔ダミアン、魔女タバサの3人を無間の底に追い詰め、今は思いつかないので書かないが、これ又、実にそれっぽい名前の秘術を駆使して次々に打ち倒し、即座に彼らの遺体を焼き払い、魂を岩に封じ込めたのである。

そして、その岩を代々守り続けて来たのであった。

 

 

 ★ ★ ★

 

 

ところが今、

9999代目奥村家当主 『奥村玄龍斎影虎 (おくむら・げんりゅうさい・かげとら)』 が、チョッと目を離したその隙にその岩が動かされてしまったのだ。

それは、

奥村玄龍斎影虎が、ここ2、3日の間便秘腹で溜まりに溜まった固ウンチを、トイレの壁をドンドン叩きながら気張り出している間の出来事だった。

 

これにより人類史上最悪のあの “封印” が終に解き放たれてしまったのである。

 

そして、

 

コレが意味するものは・・・?

 

そぅ。

 

コレが意味するもの?

 

そ、れ、は、

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・玄魔対戦【注意】

 

 

あの悪夢の玄魔対戦が、今、再び起ころうとしているのであった。

 

あのジャスト200年前の悪夢が・・・今再び。

 

果たして、人類は・・・!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうなってしまうのかぁ〜〜〜???

 

 

 

 

 

 

ナンチャッテ

 

 

【注意】

 

『玄魔対戦』 は、 『幻魔大戦』 とは別物です。

 

玄魔対戦 : “玄龍斎” と “魔族” の戦いという意味です。

 

念のため。

 

 

 

 

 

#5 『奥村玄龍斎の秘密』の巻

 

 

奥村玄龍斎とは、如何(いか)なる者ぞや?

 

昔、

 

宇宙は 『カオス (混沌)』 から生まれた。

カオスは 『ガイア (大地の女神)』 を生み、ガイアは 『ウラノス (天空の神)』 を生んだ。

 

!?

 

されている。

 

しか〜〜〜し、

 

ここに真実は埋没されていたのだ。

実はこの時点で、もう一柱の神が存在していたのである。

 

その神の名・・・それは、

 

『オーク・ムー・ラー・ゲンリュウサイン (現世の守護神)』

 

といった。

 

このいかにも後付けっぽい名前の神こそ、我らが 『初代・奥村玄龍斎矢刃影 (おくむら・げんりゅうさい・やはえい)』 なのだった。

 

このラー・ゲンリュウサインは、地球上で最も清らかな地である日本列島を 『神の国』 とし、そこを隠れ家と定め、人間として、一人の日本人としてその正体を隠し、誰にも悟られること無くひっそりと暮らして来たのだった。

 

ナゼか?

 

その理由は、来るべき 『ハルマゲドン 否 ナツマケドン(玄魔対戦)』 に対し静かに時を待ったのだ。

 

つまり、オーク・ムー・ラー・ゲンリュウサイン。

即ち、

我らが奥村玄龍斎こそ、今となってはギリシャ神話となってしまった 『パンドラの箱』 に最後に一つだけ残った、あの 『希望』 に他ならないのである。

 

 

 

 

 

 

ナンチャッテ

 

注意 : この物語はふぃくしょん death 。 登場する団体、人物等は架空のものであり、実在のものとは関係ありませヌ。

 

念のため。。。