第23話
「あら、もうこんな時間。 夕飯の仕度しなっくちゃ」
お!?
もうこんな時間だ。 オレ様山公園行かなくっちゃ。
「ポチ。 買い物行って来るから留守番しててね」
え!?
だ、ダメだぜママさん。
俺様これからオレ様山公園行くんだぜ、メリーちゃんに会いに。
だ、だからダメだぜ、ママさん。
つー、まー、りー、・・・
駄目ーーー!! 駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
だぜ、ママさん。
「じゃ、ポチ。 お願いね」
『じゃ、ポチ。 お願いね』
って、ママさん・・・。
お!?
ママさん素早いぞ。
あ!?
という間だ。
あ!?
という間に戸締り済ませたぞ。
ウ〜ム。
素早い。
猫みたいだ。
俺様みたいだ。
な〜んて、関心してる場合じゃなかったぞ。
ママさ〜ん。
俺様これからオレ様山公園行くんだぜ、メリーちゃんに会いに。
だからダメだぜ留守番。
ホントにダメなんだぜ留守番。
つー、まー、りー、・・・
駄目ーーー!! 駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目ーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
なんだぜ留守番。
ママさ〜ん。
行かねぇでくれー!!
行くんじゃねぇょー!!
俺様一人にしないでくれー!!
って、詰まんねー事言っちまったぜ。
チッ。
三流映画の臭いセリフみたいじゃねーか。
チッ。
「バタン!! カチャ、カチャ」
あ!?
『バタン!! カチャ、カチャ』
って・・・。
あ〜ぁ。
あ!?
という間にドアの鍵かけて出て行ったぞ。
ウ〜ム
なんて素早い。
猫みたいだ。
俺様みたいだ。
って、関心してる場合じゃないぞ。
ど、どうしよう!?
オレ様山公園行けなくなっちまったぞ。
メリーちゃんに会えないぞ。
ど、どうしよう!?
ここで一言断っておくぞ。
@ 俺様って、結構生真面目
A 俺様って、結構責任感つおい
B 俺様って、結構約束破れない性質(たち)
なんだ。
こう見えてもな。
って、見た事ねぇか。
まぁ、適当に想像しといてくれ、俺様がどんな猫か。
良〜し。
そのうち教えてやっからょ。
俺様の 『よ・う・し(容姿)』。
良〜し、良〜し、そのうちな。
・・・!?
チョ、チョッと外したか?
い・ま・の。
ん?
寒かったか?
ん?
『ピュ〜〜〜』 って、来たか?
・・・!?
って事で本題に戻るぞ。
だから、例え今回みてぇにママさんに一方的に押し付けられたもんでも、つい守ろうとしちまう、オ・レ・さ・ま。
ウ〜ム。
なんて律儀な。
エッヘン!!
なんて威張ってる場合じゃなっかたぞ。
どうしよう。
ウウウウウ。
公園行けないぞ。
ウウウウウ。
メリーちゃんに会えないぞ。
ウウウウウ。
悲しいぞ。
どうしよう。
ママさん買い物行ったら小一時間戻らないぞ。
田原家からスーパーまで結構距離がある。
だからママさんはチャリを使う。
ギンギンだ、普通は。
それでも小一時間はかかる。
でも、今日は暑い。
だからゆっくり走る。
坂道もあるしな。
つまり、当分帰って来そうにない。
どうしよう。
なんつっても根っからの良いヤツじゃけー、俺様。
あ〜ぁ。
どうしよう。
チッキショー!!
これじゃぁ、まるでハムレットみたいじゃねーか。
『To be, or not to be: that is the question.』
『留守番すべきか? すべきじゃないか? それが問題だ』
ウ〜ム。
余計混乱してきたぞ。
どうしよう。
どうしよう。
どうしよう。
えーぃ!!
めんどうだー!!
今日だけ不良〜〜〜
に!?
なれないオ・レ・さ・ま。
で!?
あった。
やっぱ、ハムレットみたいだ。
優柔不断な所が。
ウ〜ム。
仕方ない。
正直に言おう。
実は隠してた事があるぞ。
これだ!!
C 我輩は優柔不断である。
トホホ
第23話 完