この物語は、


『怨霊バスター・破瑠魔外道』


!?


『外道外伝 “妖女(あやしめ)”』


  外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」

  外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第二部 「雪女の秘密編」

  外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第三部 「怨霊復活編」

  外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」

  外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第五部 「激闘流転編」


!?


続編ちゃんなのでアリンス。



パチパチパチパチパチ・・・



だーから〜、


上記二編まだお読みでなひ御方様方(おかたさま・がた)に置かれますては、

メンドっちひとは思ひまふが、


予め上記二編に

ザッと

目を通して置いて頂ければと存知早漏 否 候。。。


ントー。

既に解説済みの事柄に関すては、

改めて説明せんので。。。



取り敢(あ)えず、


 破瑠魔外道(はるま・げどう)、 大道(たいどう)、 内道(ないどう)、 死頭火(しずか)、 善道(ぜんどう)


 不良孔雀(ぶら・くじゃく)、 羽柴 精巣 秀吉(はしば・せいそう・ひできち)、 大河内順三郎(おおこうち・じゅんざぶろう)


 妖玄丞(あやし・げんじょう)、 妖(あやし)の女・雪、 妖の女・蛮娘(ばんじょう)の物語


 ブルー・シャンティ、 百歩雀拳(ひゃっぽ・じゃんけん)、 縮地法(しゅくちほう)、 神剣・軍駆馬(しんけん・いくさかりば)、 神風流れ(かみかぜなが・れ)、 大炎城結界(だいえんじょう・けっかい)、 重磐外裏(えばんげり)、 ヘテロクロミア


 破瑠魔外道と女子高生・雪の関係


!?


この辺りを押さえといてチョ。。。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ by コ・マ・ル







死人帖(しびと・ちょう) ― the Last 'R'ule ― #1



この物語は、


『エイリアン vs プレデター』


をチョッピリ使わせて頂いく予定でアリンス DEATH DEATH 20世紀フォックスさん許してチョ)



プラ〜〜〜ス、



DEATH NOTE 』(特に実写版)


を目一杯かつ思いっっっっっきりパクッテおります DEATH ハィ。(大場つぐみ先生、小畑健先生、日テレさん許してタモ)


従って、 “ DEATH NOTE のルール” あるいは “死神のルール” ナドナドはそちらをご参照下さいマセマセ。

コッチで勝手に書くと権利関係がめっどうちくなるかも知んないので・・・。

読んで頂ければどこをどのようにパクッテおるかすッぐに分かると思ひまふ。(ほとんどだけど)


しか〜し、


全部パクるのチョッピリ気ー引けるので、チョビっと変えちゃいます DEATH ハィ。(でも、ほとんどパクッテまふ)



新ルール


@ デスノートはいくら文字を書き込もうと、又、どれ程ページを破ろうと、空きページがなくなるという事は絶対にない。 だからと言って、そのサイズ、厚み等が変わるという事も絶対にない。


A あるデスノートに名前を書かれた人間が、他のデスノートに重複して書かれていないにも拘(かかわ)らず、もしも予定日時を過ぎても生存しているといような事が起こった場合、そのデスノートは直(ただ)ちに機能を停止し以後二度とデスノートとしての役目を果す事はない。 即ち、それ以後に死ぬよう時間設定されている人間にその効力を及ぼす事はない。 また、仮にその時点で既に何らかの影響力を行使していた時は直ちにその影響力は消えてなくなり、影響力を受けていた者はその時点の状態から人生がリ・スタートする。


B 上記ルール@の事象、これをキャンセルと言い、それに該当するデスノートをキャンセルされたデスノートと呼ぶ。


C キャンセルされたデスノートは直ちに消滅する。 同時に、キャンセルされたデスノートに触れた者達のそのデスノートに関する記憶はそれがキャンセルされたジャスト23日後に消滅する。 ただし、自らが触れたデスノートが仮にキャンセルされたとしても、キャンセル以後に得たそのノートに関する記憶は存続する。 また、キャンセルされたデスノートに触れずしてそのノートに関する知識を得た者達の記憶は、キャンセルの影響を全く受けない。


D 死神は自らが所有するデスノートを必要とあらばキャンセルできる。 そしてそれが出来るのはそのノートに憑く死神のみである。


E デスノートはキャンセルされない限り例えどのような状況下に置かれてもページが足りなくなったり、風化したり、劣化したりする事はない。 当然、焼失、破棄という事もありえない。 しかし、コレには唯一例外がある。それはそのノートに憑いている死神もしくは、何らかの形でそのノートに触れた者は意図的にノートを焼却、破棄、あるいはその一部を切り離す事が出来る。 ただし、そのノートに憑く死神の許可なくその死神以外の者がノートを焼却あるいは破棄する事は出来ない。 だが、そのノートに憑く死神が何らかの理由で存在しなくなった時はこの限りではない。


F 焼却過程にあるデスノートが何らかの事由によりその焼却が不完全に終わった時、それがまだノートと見なせる状態を維持していればデスノートとしての機能は存続する。 これはそのデスノートがまだノートと見なせる状態で破棄された場合も又同様である。


G デスノートの本体がノートと見なせる状態を保っており、且キャンセルされていない限り、その切り離した一部でもデスノートとしての役目を果す。 これはノート本体に憑いている死神、あるいはそのノートの所有者以外の第三者が何らかの理由で使用しても同様の効果がある。 ただし、その部分の所有者に死神が憑く事はない。 死神はあくまでもノート本体の所有者のみにしか憑く事が出来ない。 又、その切り離された一部を焼却、破棄あるいは毀損(きそん)する事はそのノートに憑く死神、又はそのノートに触れた者以外の第三者にも可能である。


H 死神が手にする事の出来るデスノートは原則一冊である。 しかし複数のデスノートを所有したとしても害はない。 ただし、同時に二冊以上手放した場合はこの限りではない。 それは死神が憑く事の出来るデスノートは常に一冊だからである。 よってもし、ある死神が同時に二冊以上のデスノートに憑かなければならいような状況が起こった場合、一冊を除いて他の全てを死神がキャンセルしなければその死神は・・・・・・・・・・死ぬ。


I ある死神の持つデスノートの全てが何らかの事由によりノートと見なせない状態に陥った、あるいはキャンセルされた場合、その最後の一冊がノートと見なせない状態に陥るか、又はキャンセルされたその瞬間、その死神は・・・・・・・・・・死ぬ。



【附則】 デスノートが機能する範囲は、人間界に存在する物であればその必要条件さえ満たせば人間のみに限定されない。 即ち、ここに1匹の壁蝨(だに)がいる。 小壁蝨 真汚子(こだに・まおこ)という名が付けられているとする。 又、一人の人間がいる。 一冊のデスノートを所有しているとする。 その人間が数多くの壁蝨の中から先の壁蝨を的確に区別し、又その顔を明確に思い浮かべ、且、その所有するデスノートに間違える事なくその名を記した場合。 もし、その壁蝨が自らの名を小壁 蝨真汚子と自覚していれば、その壁蝨に対してもデスノートは機能する。 つまりその壁蝨は・・・死ぬ。 ただし、その壁蝨が自らの名を小壁蝨 真汚子と認識していない時はこの限りではない。 そしてデスノートの機能する範囲は上記の例と同様と見なせるなら、壁蝨に限らず人間界に存在する物であれば全ての有機生命体に及ぶ。



以上







つづく







死人帖(しびと・ちょう) ― the Last 'R'ule ― #2



「こ、このアマー!!


帽子を被り、サングラスを掛け、マスクをした長身長髪の男が手にしているピストルの銃口を、たった今自分の手首を出血する程力一杯噛んで逃げた女に向け、引き金を引こうとしていた。

女はまだ少女だった。


「伏せろー!! 雪ー!! 伏せるんだー!!


その二人の後を追いかけて来た男が叫んだ。

少女は大地に身を伏せた。

否、

つんのめって倒れたと言ったほうが正しかった。

だが、銃口は既に少女の頭を捕らえていた。

長身長髪の男が引き金に掛けた指先に力を込めた。


その時、



(ビキビキビキビキビキ・・・)



それをまともに見たら恐らく目が潰れるであろうと思われる程の閃光が、まるで地を這う雷(いかずち)の光が、凄まじい轟音を上げその長身長髪の男に側面から襲い掛かった。


「クッ!?


男は閃光の迫ってくる方向に顔を向けた。


そして、



(サッ!!



素早くその閃光から顔をガードするように両腕を上げた。


そこへ、



(ゴゴゴゴゴーーー!!



迫り来た閃光がまるで獲物に飛び掛るライオンのようにその男に襲いかかった。


「ウッ、ウァアァアァアァアァアァアァアァアーーー!!


一声、叫び声を上げ、そのまま長身の男はその閃光に飲み込まれた。

そして、



(ゴーーー!! ゴーーー!! ゴーーー!! ・・・)



その閃光はその男を飲み込んだまま耳をつんざくような轟音を上げながら大地の彼方へと消え去って行った。

それが通り過ぎた後には何も残ってはいなかった。

最早、男の姿は影も形も全くない。

この世界から完全に消え去ってしまったかのように。

否、

そうとしか思えなかった。

激しい閃光に飲み込まれ、轟音と共に消え去ったのだから。



(タタタタタタタタタタ・・・)



二人を追って来た男が地面に倒れこんだまま動こうとしない少女に駆け寄り、抱き起こした。

そして声を掛けた。


「雪。 大丈夫か、雪? シッカリしろ」


雪と呼ばれた少女はしばし呆然としていた。

だがすぐに気を取り直し、


「せ、先生ー!!


一言叫んで男にしがみ付いた。


「シッカリしろ雪。 もう大丈夫だ!!


そこへ、二人の男達が駆け寄って来た。

男と少女から3メートル程の距離まで近付いて立ち止まった。

一人は身長170cm前後の中肉中背で知的、ブランド物と思われる高価そうなスーツを見事に着こなしている。

もう一人はジーンズに革ジャンといったラフな格好で、185cmはあろうかというガッシリとした、しかしチョッとお人好しっぽい大男だった。

二人とも年齢は245歳といった所か。

そしてその内の一人、小さい方の男が少女に先生と呼ばれた男にこう呼びかけた。







つづく







死人帖(しびと・ちょう) ― the Last 'R'ule ― #3



「は、破瑠魔さん」


背後から小さい方の男にそう呼び掛けられ、少女を抱き抱えた男が振り返った。


その少女は純白のシャツに真っ赤なネッカチーフ、それに濃紺のジャケットを着ていた。

短〜いチェック柄のスカートを穿いている。

パンツが見えそうな位だ。

でも見えなかった。

そぅ。

その少女は女子高生だったのだ。


破瑠魔と呼ばれた男が言った。


「ヌッ!? お前は・・・。 お前達は雪を、この娘を拉致した・・・」


そして娘を右手で抱き抱えたままのしゃがんだ状態で、左手を男達に向け突き出した。

その左手の手首は返っていた。

あたかもその返った手の平からエネルギー波でも発射するかのように。


呼び掛けた方の男が言った。


「は、破瑠魔さん。 こ、これには訳が・・・」


「黙れ!! それ以上近付くな」


破瑠魔と呼ばれた男のその恐ろしいまでの迫力に、



(ビクッ!!



恐怖し、



(サッ!!


反射的に男達は両手を上げ、万歳の格好をした。

小さい方、大男共にビビっている。



(ゴクッ!!



生唾を飲み込んだ。

全く動けず、瞬(まばた)き一つ出来ずに固まったままだった。

蛇に睨まれたカエル状態だ。

それが大凡(おおよそ)5秒間も続いた。

その間、破瑠魔と呼ばれた男は眼(め)と手首を返した左手でその男達の動きを封じていた。


小さい方の男がなんとか気を取り直した。

そして懇願した。


「は、話を・・・。 どうかわたしの話を聞いて下さい」


だが、


破瑠魔と呼ばれた男は黙っていた。

二人を・・・二人の男達の眼を交互に見ていたのだ。

あたかも二人を見透かすかのように。

品定めでもするかのように。


そして言った。


「いいだろう。 何だ?」


小さい方の男がユックリと万歳したまま破瑠魔に近寄った。

大男の方は、その場で動かず万歳したままだった。

それと同時に破瑠魔が、雪と呼んだ女子高生を抱え上げるようにして立ち上がった。


男が言った。


「私は警察庁特命班の杉上左京(すぎうえ・さきょう)と申します」


「警察庁特命班? 杉上左京?」


「はい、そうです。 そしてあちらにいるのがパートナーの亀谷 魔薫(かめや・まかおる)です」


大男がバツが悪そうに万歳したままコックリと首を縮めるように頭を下げた。

杉上が続けた。


「今回の件には実は深い訳がございます。 身分証をご覧に入れたいので胸ポケットに手を入れても宜しいでしょうか?」


「あぁ。 ただしユックリとだ」


「はい。 有難うございます」


杉上左京と名乗った男が左腕を上げたまま、右腕でユックリと胸ポケットから身分証を取り出し破瑠魔と呼ばれた男に差し示した。

破瑠魔がそれを確認し、



(スゥー)



手首を返した左手を下げた。

それと同時に一気にそれまで張り詰めていた緊張感が消え去った。

破瑠魔が聞いた。


「警察庁特命班。 初めて聞くがそんな部署がホントにあるのか?」


「はい。 ございます。 あの〜、それをお話する前に手を下ろしても宜しいでしょうか」


「あぁ、構わん」


「有難うございます」


杉上、亀谷、二人ともユックリと手を下ろした。


「実は、警察庁特命班と申しましても構成人員は我々二人のみで、しかも警察庁長官直属のためその存在を知る者は長官のみ、他には誰もおりません。 ですから給料や必要経費といった物は全て長官のポケットマネー、いわゆる機密費から出ております。 が、身分は一応警察官です。 しかしそれを明かす事は今回のような特別なケース以外一切許されてはおりません。 公儀隠密のような存在とでも申し上げれば分かり易いかと。 よって、その存在を破瑠魔さんがご存じないのも当然なのです」


「成る程な、そんな物があったのか。 だが、その公儀隠密とやらがナゼ拉致を? ナゼこの娘を拉致した?」


「はい。 実は、これには深い訳が・・・」


ここで杉上はチョッと間を取った。

それから若干口調を慎重にして続けた。


「これからお話し申し上げる事は国家第一級機密に属す事ですので何卒他言は無用にお願い致します」


「他言無用? 随分虫のいい話だな」


「はい。 それは重々承知致しております。 その上でのお願いでございます」


「・・・」


「お約束頂けないでしょうか?」


「分かった。 お前を信じよう。 約束する」


「有難うございます」


「しかし、一つ。 お話し致す前に一つだけ確認しておきたい事がございます。 宜しいでしょうか?」


「何だ?」


「貴方は本当に破瑠魔さん。 破瑠魔外道さんですネ」


「そうだ。 だが、ナゼ俺の名前を知っている」


「はい。 この状況からして恐らく貴方はその娘さんを助けるためある男を倒していらっしゃいますね。 恐るべき念力波で・・・」


「それも知っているのか?」


「はい」


「ならば当然、あの男の名前も知っているな?」


「はい。 存じております。 貴方もご存知のお方です」


「ヌ!? 俺も知っている? 誰だ?」


「・・・」


ここで杉上は何も喋らずチョッと間を取った。

別にためらった訳ではなかった。

ただここからいよいよ話が核心に触れるため、呼吸を整えたのだ。











そしてこう言った。







つづく







死人帖(しびと・ちょう) ― the Last 'R'ule ― #4



「不良孔雀(ぶら・くじゃく)さんです」


!?


外道は驚いた。

そして聞き返した。


「なに!? 不良孔雀!? あの不良孔雀か? あのドクター・・・」


「はい。 その通りです。 ドクター不良孔雀。 心霊ドクター不良孔雀さんです」


「ま、まさか!? そ、そんな馬鹿な!? ヤツには・・・。 ヤツには一度会った事がある。 たった一度だが。 だが、俺の知っている不良孔雀は・・・」


「そうです。 間違っても拉致などするような方では。 ましてや人殺しなど・・・」


「あぁ、そうだ。 あり得ん。 それにヤツには恩がある」


「ハィ〜?」


「ヤツは・・不良孔雀は・・俺の、この俺の命の恩人だ」


「命の恩人?」


「そうだ。 命の恩人だ。 かつて俺はある強力な妖怪と戦った。 凄絶な死闘の末、なんとか俺はそいつを倒した。 だが、俺も傷つき生死の境を彷徨(さまよ)っていた。 その時ヤツが、不良孔雀が、俺の手当てをしてくれた。 お陰で俺は九死に一生を得た。 そのヤツが一体・・・? オィ、お前!! 杉上とか言ったナ」


「はい」


「どういう事だ。 もっと詳しく話してみろ」


「はい。 しかしその前にチョッと」


そう言って、杉上は亀谷のいる方に振り返った。


「亀谷君」


「・・・」


無言で頷いてから亀谷は、胸ポケットから携帯電話を取り出すと急ぎダイヤルした。

外道、雪、杉上がその様子を黙って見つめている。


外道が聞いた。


「何をしている?」


杉上が答えた。


「少々お待ち下さい。 事情をご説明する前にどうしても確認しておかなければならない事がございまして」


「・・・」


外道は黙った。


その時、亀谷が携帯口でこう言った。


「エッ!? あ、はい。 杉上なら無事ですが。 それが何か? はい、確かに。 間違いなく杉上は無事ですが・・・。 エッ!? あ、はい。 無事!? そうですか。 ご無事でしたか。 あ、はい。 確かに。 はい」


そして目で杉上に意味あり気に合図を送った。

杉上が外道の方に向き直った。


「破瑠魔さん。 これから申し上げる事はくれぐれもご内密に願います」


「あぁ、分かった」



(チラッ!!



杉上が雪を見た。

空かさず外道が言った。


「この娘なら心配はいらん。 余計な事を言うようなヤツじゃない。 そうだな、雪」


そう言って両手で肩を抱き寄せている雪の目を見た。


「うん」


雪がやはり外道の目を見つめて頷(うなづ)いた。


「はい。 では申し上げます。 これから申し上げる事には一切嘘偽りはございません。 恐らく信じられないような話になるかとは思いますが」


「ウム」


外道が頷いた。



(スゥーーー。 ハァーーー)



杉上が目を瞑(つむ)りユックリと一度、大きく深呼吸をした。

それから徐(おもむろ)に外道の目を見つめなおした。

そして言った。











「破瑠魔さんは “死神” の存在を信じられますか?」







つづく







死人帖(しびと・ちょう) ― the Last 'R'ule ― #5



「死神?」


外道が聞き返した。


「はい」


杉上が頷いた。


「・・・? ま〜た訳の分からん事を。 そんな事は唐突に言われても・・・。 全部話してみろ。 全てはそれからだ」


「はい。 承知致しました」


杉上はここで一旦言葉を切った。

チョッと間を取った。

そして続けた。


「実は、今から丁度23日前。 ・・・」


杉上が静かな口調でそしてユックリと一言一言を慎重に選びながら話し始めた。

誤解があってはならないという配慮からだった。

言い方、物腰、身振り手振りからそれが良く伝わって来る。

外道もそれを理解した。

そして思った。


こう・・・











『この慎重な語り口。 どうやらコイツに嘘はなさそうだ』







つづく