あの〜。


この 『神撃のタイタン』 は、


マイブログ 『アリスのお家』 で 『タイタンの戦い・不良孔雀編』 としてうpしたヤツの名前を変えたもんダスねん。。。


そ、し、て、


“破瑠魔外道シリーズ”


!?


   怨霊バスター・破瑠魔外道


   外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第一部 「呪符術死闘編」

   外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第二部 「雪女の秘密編」

   外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第三部 「怨霊復活編」

   外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第四部 「戦略編」

   外道外伝 “妖女(あやしめ)” 第五部 「激闘流転編」


   死人帖


!?

四作目なのねんのねんのねん。



だから〜。


古い外道モン

!?

書いたヤツは一々、説明せんので・ヨ・ロ・ピ・コ


そ、れ、に、・・・


今回は、若干 “ギリシャ神話”

!?

パクッとりま。


そ、れ、と、・・・


シェークスピア

!?

“マクベス”

!?

チョビット。。。


and・・・


ワーナーブラザーズ映画

!?

タイタンの戦い(2010年制作)

!?

チョビット。。。



その辺、チェックしとってくれると・・・

分り易いかも。。。







『神撃のタイタン』 #1



「俺に 否 俺達に・・・。 一体、何の用だ?」


身長175cm位で、年齢30前後と思われる男が聞いた。


「あぁ。 それなんだがな・・・」


190cm以上は優にあろうかという長身長髪でスリム、999.9(フォーナイン)のメガネを掛けた男が呟いた。

年齢は20代後半にしか見えないが、この受け答えの感じからすると同世代かも知れない。

キザ丸出しという感じだ。


ここは、日本某所にある超豪邸。

否、むしろお城と言った方が近い。

形は大阪城に擬(ぎ)し、ご丁寧に天守閣まで設(しつら)えてある。

その天守閣が応接間だ。

表札には、 『羽柴 精巣 秀吉(はしば・せいそう・ひできち)』 と書いてあった。


そぅ。


ここはあの秀吉の屋敷である。


この屋敷の天守閣の内装は純和風金箔張りでだだっ広く、天井埋め込みタイプのオレンジ色の自然光蛍光電球が満遍なく室内を照らしている。

明る過ぎず、暗過ぎず、満遍なく・・・だ。

床板は漆黒とまでは言わないが、上品に濃くすすけた感じで、

漆(うるし)でも塗ってあるのだろうか?

それともワックスが掛けられてあるのか?

ピッカピカのツルッツルだ。


調度品は、屋久杉作りの超豪華テーブルセットが奥の壁側近くに置かれてあり、胡桃(くるみ)無垢材使用の総革張り彫刻応接5点セットが、その部屋の真ん中に敷かれてある大凡(おおよそ)6m四方の誰が見ても間違いなくインドか中東で織られた特注品と思われる、超高価そうな極上の段通(だんつう)の上にセットしてあるだけだった。


これはその天守閣。

即ち、応接間での出来事である。


そこで今、3人の男と一人の女がソファーに座り、話をしている。

長身長髪のメガネを掛けた男が2人掛け用のソファーに足を組んで座り、この屋敷の主(あるじ)・羽柴 精巣 秀吉が1人掛け用のソファーに、そして3人掛け用のソファーに一人の男と一人の女が足を組まずに座っている。

つまり、足を組んでいるのは長身長髪のメガネを掛けた男だけという事だ。

そしてソファーの配置は、1人掛け用が主席、そしてその左右にセンターテーブルを挟んで2人掛け用と3人掛け用が向き合っている。

又、同じくセンターテーブルを挟んで主席用ソファーの反対側にもう一脚、1人掛け用のソファーが配置されている。


テーブルの上に置かれてあった、白地に青で描かれた美しいバラの絵柄のロイヤルコペンハーゲンのコーヒーカップ(ブルーフラワー・カーブ)に注がれてあるクリームの入った最高級のトアルコトラジャを、マッピン&ウェッブの純銀製ティースプーンで、



(カチャ、カチャ、カチャ)



3度かき回して、クリームをコーヒーに良〜く馴染ませ、



(カチッ)



それをソーサーに置き、



(スゥー)



カップを口元に運び、



(ズズッ)



一口すすり、



(スゥー、 カチャ)



それをソーサーに戻してから、長身長髪のメガネを掛けた男が徐(おもむろ)に口を開いた。


「お前達を呼んだのは他でもない。 実は、破瑠魔(はるま)・・・。 お前に 否 寧ろその娘の方にだが・・・。 折り入って頼みたい事があってだ」


「ん!? 雪に? どういう事だ、不良(ぶら)? ハッキリ言ってくれ」


やはり、トアルコトラジャ・・ただし、こちらはブラック・・を一口すすって、3人掛け用ソファーに座っている男が聞いた。


この会話から察するに・・・


長身長髪のメガネを掛けた男は不良孔雀(ぶら・くじゃく)。

あの心霊ドクター・不良孔雀。


呼ばれて来た男は当然、我らが怨霊バスター・破瑠魔外道(はるま・げどう)。


そしてもう一人。

その場にいたもう一人の女。


そぅ。


外道が 『雪』 と呼んだ女。

それは勿論、外道のフィアンセで、その潜在能力は外道や不良を遥かに凌ぐ女子高生・・と言うより、既にその潜在能力の一部が発露(はつろ)し始めた以上、最早、魔女と呼んだ方がいいか・・あの魔女・妖乃 雪(あやしの・ゆき)。


と思われる。



あぁ、そぅそぅ・・・


そぅだった、そぅだった。

忘れる所だった。


そこにはもう一人。

そぅ、もう一人。


ドアの傍に立ったままこのやり取りを見つめている男がいた。

年の頃なら70前後、黒が際立ったモーニングを着用し、背丈は168cm前後とそれ程高いとは言えないが見るからにシッカリと、そして矍鑠(かくしゃく)とした男がいた。

その年格好からしてみると、どうやらこの屋敷の執事のようだ。


!?


この屋敷の執事?

しかも年の頃なら70前後?


と、すれば・・・


その執事は勿論、大河内順三郎(おおこ内・じゅんざぶろう)に他ならない。


そしてそれまで組んでいた足を解き、若干身を乗り出し、


「実は・・・」


神妙な面持で不良が話し始めた。

あの傲慢不遜と言っても決して過言ではない不良にしては珍しく・・・神妙な面持で。

興味津々といった表情をして黙ってジッと自分を見つめている外道と雪に。

その日から三日前の出来事を・・・











詳しく。







つづく







『神撃のタイタン』 #2



― 三日前 ―



「不良先生、不良先生!! 急患です、急患です!! 大至急、診察室にお戻り下さ〜い」


館内アナウンスだ。


ここは秀吉(ひできち)経営の旅館 『秀吉のゆかた』 内。

この旅館 『秀吉のゆかた』 は、秀吉の屋敷の裏手に併設されてあり、秀吉の屋敷に負けず劣らずの超豪華使用の建物だ。

しかも、ここには非常時誘導のため館内各所に目立たないようにスピーカーが設置されており、そのスピーカーを通して放送するための放送機器が事務室の一角に置かれてある。

もっとも、旅館という性質上、こんな機材はめったに使われる事はないのだが。

しかし今、そのめったに使われる事のない機材が使われている。

しかも旅館内を、仲居達が慌(あわただ)しく行ったり来たりしているのだ。


ナゼか?


それは・・・


健康面に不安を抱えているようには全く見えなかた旅館の客の一人が、突然、廊下で倒れたからだった。

慌てふためく仲居達の中には秀吉の姿もあった。

当然、大河内の姿も。

二人共かなり狼狽している。

倒れた客の意識がないのだ。


「お、大河内!!


秀吉が怒鳴った。


「は、はい!!


大河内が返事をした。


「ぶ、不良先生は!? 不良先生はまだ見つからんのか?」


「は、はい!! い、未(いま)だ、皆目・・・。 ど、どこにも・・・。 は、はい!!


「な、何をしておる!? は、早く見つけんか! 早く!!


「は、はい!! か、畏(かしこ)まりましてございます。 は、はい!!


余程慌てているのだろう、そんなチョッと変な日本語で言葉を返してから、大河内がたまたま近くを小走りに走って来た仲居に声を掛けた。


「お、おい!! もう一度! もう一度じゃ!! もう一度、館内放送で不良先生を呼び出すのじゃ!! い、急げ!!


「は、はい!!


一言返事をして仲居が事務室に向かった。

仲居も仲居で、かなり慌てている。

だから事務室へはユックリとは向かわない。

当然、全速力。


ダッシュだ!!


「ダァーーーーーー!!!!!











って。。。







つづく







『神撃のタイタン』 #3



「ウ〜ム」


不良孔雀(ぶら・くじゃく)が唸った。

立ったまま、手にしている金属の長い棒を繁々と見つめている。

何の変哲もない、単なる物干し竿のような形をした棒を。

何か観察しているような感じで。


ここは、旅館 『秀吉のゆかた』 の近くにある小高い山の中。

秀吉達が大騒ぎで不良を探しているその最中(さなか)。

不良はまだその騒ぎを全く知らない。


そして、


「フン!!


鋭い気合を発し、不良が手にしている長い棒をグィッと腰を入れ、左足を力強く大きく一歩踏み込み、槍のように鋭く、



(シュッ!!



前に突き出した。

暫らくその体勢を保ってから、



(スゥー)



力を抜き、再び元の体勢に戻した。

そのまま暫らくその金属の棒をジッと見つめ、それから独り言を言った。


「ウ〜ム。 これは・・・。 やはり・・・な。 ・・・。 成る程、そういう事か・・・」


そして何かを納得したかのように、


「ウム」


頷いた。


今、不良が手にしているこの金属の棒・・・


それは “あのパラレルワールド” から脱出する際に杖代わりにしたはずの、昆虫顔の男達が使っていたと思われる細い薙刀(なぎなた)の形をした武器だった。(この辺のお話は、 『 THE DEATH SLATE ― 死の石盤 ― http://ncode.syosetu.com/n3431bs/ 』 を参照して下さい : 作者)

外道と共に “あのパラレルワールド” から脱出する際に杖代わりにしたはずの、超軽〜い薙刀形の武器だった。

しかし、ナゼか今は形が違う。

単なる金属の長い棒だ。

重さを殆んど感じない単なる金属の長い棒だ。

あの時は、間違いなく薙刀の形をしていたはずなのに。

だが、どのように手を加えたのだろうか?

確かに今は形が変わっている。


あの時とは・・・











全く。







つづく







『神撃のタイタン』 #4




「ぶ、不良先生ー!? た、た、大変です! 大変です!! おおお、お客様がー!! お客様がお客様がお客様が、たたた、倒れましたー!!


仲居の一人が目敏(めざと)く不良を見つけ、駆け寄って来た。

不良は先程の場所からたった今、旅館に戻って来た所だった。

ここはその玄関先。


「ん!? どういう事だ?」


「ははは、はい。 おおお、お客様がお一人、おおお、お倒れになり、意識不明です」


「倒れた!?


「ははは、はい」


「風呂でか?」


「い、い、いいえ。 ろ、ろ、廊下でです。 と、と、突然、廊下でお倒れになったと聞いております。 そ、そ、その場に居合わせた者から」


「で!? ソイツは今、どこにいる?」


「は、はい。 し、診察室、診察室に。 み、みんなで診察室までお運び致しました。 そ、それで、先程から手の空いている者達総出で手分けして先生をお探し致しておりました。 どうか急いで診察室にお戻り下さい」


「良し、分った。 すぐ戻る」


「よ、宜しくお願い致します」



(タタタタタタ・・・)



不良が小走りに向かった。











診察室へと。







つづく







『神撃のタイタン』 #5




「オ!? オォー!? ぶ、不良先生、不良先生!? お、お探し致しましたぞ、不良先生!! 一体、今までどこに?」


秀吉が振り返ってそう言った。


ここは 『秀吉のゆかた』 内にある診察室。

もっとも診察室とは言っても、目立たぬよう配慮されていてドアの造り等は他の部屋と全く変わらず、中に入って初めてそうだと気付くのだが。

そこにたった今、不良が入って来た所だった。

今、室内にいるのはこの二人の他は倒れた客のみ。

それ以外は誰もいない。


不良が秀吉に聞いた。


「患者はどこだ?」


「ハッ!! こちらでござる」


秀吉が診察台を指差した。



(スタスタスタスタスタ・・・)



不良が診察台に近寄った。

そこには女が一人、仰向(あおむ)けに寝かされていた。

両目を閉じ、意識がない。

もっとも、素人目には何ら問題なく普通に眠っているようにしか見えないのだが。


その女は中々の美貌をした年若い娘だった。

そ、れ、も、

いい感じにチチの腫れた。


!?


思ふょ。。。

だってさ。

毛布掛けられちゃってるからさ。

首まで。

だから良ー見えないのょネン。


でもさっ、


な〜んとなく分っちゃうんだょネン、こ、れ、が・・・チチ腫れてんの。(小向美奈子みたく)

毛布の上からでも・・・ね。。。

うん。



(スゥー)



不良がその患者の顔を覗き込んだ。


「コイツか?」


「はっ。 左様(さよう)でござる」


秀吉が答えた。

が、

秀吉がそれを言い終える前に不良が、



(パサッ!!



掛けられていた毛布をめくった。


「いつ倒れた?」


15分程前と聞いており申す」


「倒れた原因は?」


「それがそのぅ〜。 ハッキリせんのです」


「・・・」


何も言わず、不良が素早く診察用の椅子を、



(カタッ)



仰向けに寝ている患者の左横に引き寄せ、



(ズサッ)



それに座り込み、手際良く寝かされている患者の脈を診(み)た。

左、右の順に。


「ウム。 脈は正常だ」


呼吸も普通にしている。

聴診器で心音を聞いてみた。

それも全く問題はなかった。

一応、その場で考えられる診察は全てしてみた。

しかし、どこにも問題は見当たらなかった。


最後に不良は、診察用ペンライトを手に取り、片方ずつ患者の目を覗き込んだ。

最初に右目、次に左目の順に。

右目には何の異常もなかった。


だが、


左目を覗いた正にその瞬間、


「ヌッ!?


不良は驚いた。

それは、一瞬の出来事。


そぅ。











ホンの一瞬の出来事だったのだが・・・







つづく